誓願寺のソテツ【国指定天然記念物】

誓願寺のソテツ

誓願寺の楼門を抜けると、目の前に雄大なソテツが現れます。このソテツは、根元の周囲は約8.1メートルで、主幹の高さは約6メートルにも及ぶ巨樹です。ソテツは雌雄(しゆう)異株(いしゅ)と呼ばれ、木によって雄と雌の個体があります。本ソテツは雌の個体で、幹の先に赤い実を蓄えています(有毒なので食べられません)。

ソテツの中を覗いてみると、根本から5本の太い枝に分かれ、各枝からさらに無数の小枝が出ています。幹がウネウネと縦横無尽に伸びている様は非常に壮観です。樹勢も旺盛で、現在もどんどん成長を続けています。

本ソテツは、元禄期(1688~1704)にこの地で廻船業を営んでいた豪商塩屋金八が、長崎方面から持ち帰って寄進したと伝えられます。江戸時代の小豆島の商人が方々に船を走らせていたことを伝えてくれます。

また、寺伝によると、本寺を開いた行基のお手植えという伝承もあります。

ソテツを取り囲む玉垣や支柱には、地域の方々のお名前が記されています。ソテツが人々の信仰を集め、また大切に守り継がれてきたことを示しています。地域の人々に支えられ、また地域を見つめながら育った、まさに地域を象徴する巨樹です。

基本情報
所在地 誓願寺(小豆島町二面)
指定 大正13年12月9日
見学 随時見学可能です。

見学にあたっての注意点

  • ソテツは現在も生きて成長を続けています。柵内に立ち入ったり、枝や幹、葉を触ったり、折ったり、種を取ったりする等の行為は、ソテツが健全に育っていくための障害となりますので禁止です。ソテツを後世まで守っていくため、ご協力をお願いします。

この記事に関するお問い合わせ先

生涯学習課
〒761-4492
香川県小豆郡小豆島町片城甲44番地95
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更新日:2021年07月16日