CLUB OLIVE メールマガジン (令和元年11月9日)

CLUB OLIVE 会員の皆様

11月になり、朝晩大変冷え込んでいる小豆島です。

4月26日に開幕をした瀬戸内国際芸術祭2019は、11月4日に閉幕いたしました。
この間、小豆島の作品鑑賞に約18万6千人（前回瀬戸芸2016は約15万5千人）のお客様においでいただきました。

大きな事故もなく、アートはもちろんのこと、自然や観光など小豆島をまるごと楽しんでいただきました。

あっという間でしたが、小豆島にとってこれから先につながる課題や希望が見えた107日間となりました。

1.紅葉シーズンです

今年はすこし彩づきが遅めとなっておりますが、いよいよ紅葉シーズンが始まりました。寒霞渓ロープウェイでは、随時、「紅葉情報」を出してお知らせをしております。朝晩の冷え込みも激しくなってきて、空気が凜と引き締まったように感じる中、
四方指や寒霞渓からは、紅葉とともに瀬戸内の海もきれいに見えます。
ぜひ、足を運んで見てください。

今年は10月13日に開催された中山春日神社奉納歌舞伎。
子ども歌舞伎を含め、全4幕が上演されました。

今年注目された演目は、令和元年記念、また瀬戸内国際芸術祭開催年ということもあり、「小豆島ならではの演目を」をいうことで上演された「小豆嶋」。

佐々木信胤とお妻の局の悲恋の物語をもとにした演目で、第1場「京都祇園夜桜の場」、そして第2場「小豆島古城の場」が上演されました。

第2場では廻り舞台を使っての舞台転換もあり、また安田おどりの皆様も華を添えてくださるなど、訪れた方は昔ながらの中山の舞台でのひとときを楽しんでいました。

また、子ども歌舞伎では、中山の子どもたち9名が「白浪五人男」を熱演。
客席からは屋号を呼ぶ声やおひねりが飛び交いました。

今年も永き伝統をつなげた中山農村歌舞伎保存会・中山自治会の皆さんに会場は大きな拍手で包まれました。

9月29日に小豆島ふるさと村において「島めしフェスティバル2019小豆島佃煮王決定戦」が開催されました。

これは、小豆島の地場産品である「佃煮」を子どもたちをはじめとする島の人たちにより知ってもらうこと、そして、地場産業をより身近に感じていただくことを目的として行われたものです。

島内各社のご自慢の1品が持ち寄られた12種類を全て食べ比べて、投票を行うもので、訪れた1400人が2票ずつ投票を行った結果、初代佃煮王には、丸虎食品工業株式会社の「ししゃもきくらげ」が輝きました！

佃煮のおいしさはもちろんのこと、普段食べ慣れている佃煮に様々な種類があること、そして、各社がどのような熱意で商品を作っているのか、など様々なことを知ることができた島めしフェスティバルとなりました。

10月20日に小豆島オリーブ公園で行われた大収穫祭。

オリーブオイルや新漬けの試食やオリーブとんバーガーの早食い競争、町食生活改善推進協議会の皆さんによるオリーブ新漬け入りのタコ飯の振るまい、収穫体験やビンゴなど、盛りだくさんにオリーブを楽しむことができました。

オリーブ収穫祭は11月30日まで続きます。
今年も小豆島では多くのオリーブが収穫されました。
いよいよこれから小豆島産オリーブオイルの販売が始まります。

脚本家、映画監督である松山善三さんと女優・高峰秀子さんは、小豆島出身の壺井栄原作「二十四の瞳」の映画化の際、小豆島ロケがきっかけで結ばれ、共に幸せな人生を歩まれました。

そうしたご縁から、ご夫妻の養女である斎藤明美さんからそのご遺産の一部を小豆島町に寄贈していただきました。

町では「小豆島から映像作品の素晴らしさを発信する事業」を行っています。

今回は、10月17日に小豆島中央高校で、2013年に第37回日本アカデミー賞で最優秀作品賞をはじめ6部門の最優秀賞受賞した映画「舟を編む」を上映しました。

「舟を編む」は新しく24万語の辞書を作ることになった編集者を描いたもので、映画の後には、その編集者を描くにあたって取材を受けた岩波書店の平木靖成氏による講演会も行われました。

これから、職業や進学を控えた生徒は、一つの仕事に打ち込むプロの姿から何を感じ取ったでしょうか。

真剣に、そして面白いときには、笑いや拍手のリアクションをとりながら、映画を見つめる姿が印象的でした。