明王寺釈迦堂【国指定重要文化財】

更新日:2020年03月23日

明王寺釈迦堂

明王寺釈迦堂

この堂は、元は高宝寺といい、池田郷内11カ寺の諸法事を行う会座堂になっていました。大永2年(1522年)に地頭・須佐美氏の子孫である源元安入道盛椿(せいちん)によって着工され、11年かかって完成したことが、残っている「文字瓦」によってわかります。
堂は正面3間、奥行4間、単層入母屋造りの本瓦葺の建物で、内部は前1間が外陣(げじん)、奥3間が内陣で中央に高欄を巡らした禅宗様の須弥壇(しゅみだん)があり、その奥に精巧、優雅な彩色を施した彫刻で飾られた厨子があります。これらの特徴から室町時代の典型的な建造物であるとして、国の重要文化財に指定されています。
文字瓦には、建立にあたっての寄進者の名前や願文が残され、中には、人々が小豆島水軍として戦乱に従事していた記事もあり、当時の混乱した社会情勢の中で、寄進した当時の人々の願い、思いを感じることができます。
 

明王寺釈迦堂(厨子)

彩色厨子

明王寺釈迦堂(文字瓦)

文字瓦

瓦は釈迦堂内に展示しています。

基本情報
所在地 小豆島町池田
時代 室町時代
指定 明治40年5月27日
見学 日中は参拝可能です。詳細は明王寺(0879-75-0474)までお問合せください。

この記事に関するお問い合わせ先

生涯学習課
〒761-4492
香川県小豆郡小豆島町片城甲44番地95
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