大坂城石垣石丁場跡(小豆島石丁場跡)【国指定史跡】
豆腐石丁場
岩谷の山中や海岸には、10センチメートル程度の矢孔や刻印のある石垣石や巨石が多数みられますが、これは大坂城を改築するために石垣用石を採取したときの残石です。岩谷には大きく分けて、南谷、天狗岩、天狗岩磯、豆腐岩、亀崎、八人石の6丁場があり、各丁場には石垣用石や種石、そげ石が混在し、総計1,612個数えられます。
角取石には、○(丸)、□(四角)など40種余りの刻印があり、現大阪城の石垣石の刻印と同種のものも存在します。
小豆島における大坂城用石垣石の採石については、秀吉時代に採石したという伝承もありますが、島内に残る古文書などにより、この岩谷の丁場は徳川秀忠、家光時代の大坂城改築時に筑前福岡城主黒田筑前守長政、忠之父子が採石したことが明らかで、幕末まで同家が石番を置いて管理していました。

小天狗岩(天狗岩丁場)

南谷丁場
刻印(天狗岩丁場)
所在地 | 小豆島町岩谷地区 |
時代 | 江戸時代 |
指定 | 昭和47年3月16日 |
見学 | 一部を除き、随時見学可能(下記参照) |
見学にあたって
- 本史跡内の6つの丁場について、遊歩道が設置されている「天狗岩丁場」「八人石丁場」についてはいつでも見学が可能です。「天狗岩磯丁場」も国道から眺めることが可能です。
- 「南谷丁場」「亀崎丁場」「豆腐石丁場」については、遊歩道が設置されておらず、山中へと分け入る形になり、また道も大変険しいので、見学を奨励できません。見学にはガイドの案内が必要です。
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生涯学習課
〒761-4492
香川県小豆郡小豆島町片城甲44番地95
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ファックス番号:0879-82-1025
更新日:2021年08月18日