神懸山(寒霞渓)【国指定名勝】

更新日:2020年03月23日

寒霞渓

小豆島町の北部にそびえ、南の内海湾に面した星ヶ城連山の一つで、花こう岩を基盤に、古代、再三の火山活動によって噴出した安山岩、また堆積による集塊岩などで構成された山域です。

奇岩絶景は風水蝕された集塊岩の姿であり、天下の三渓の一つとして有名です。中国南画を連想させる神秘的な奇岩奇石は一歩一景をなし、天下の絶景として春は新緑に花を敷き、夏は深緑に諸鳥の声、秋は紅葉、冬は雪氷とそれぞれ風趣があります。

このような冠絶した自然景観について志賀重昂がその著『日本風景論』に「・・・・・楓樹は錦を渓谷に織り、島際の風煙染むに似、特に小豆島寒霞渓の如き、紅葉は花こう岩火山岩の表に繍錯し、其勝丹青も画く能はず、実に諸島に冠絶す。・・・・・」と述べています。

この美しい景観は、明治時代以降に寒霞渓を愛した島民らの手によって大切に守られるとともに、全国に知らしめられました。寒霞渓内には、保存や普及に尽力した人々の顕彰碑等がたくさん建立されています。

基本情報
所在地 小豆島町神懸通
指定 大正12年3月7日
見学 いつでも可能
関連リンク 町観光情報(寒霞渓)

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