中山の舞台【国指定重要有形民俗文化財】

更新日:2021年08月18日

中山の舞台

春日神社の境内にある中山の舞台は、天保年間以前に琴平の旧金丸座を参考にして建築されたと伝えられています。舞台には、文政6年(1823)に雨ごい芝居をした落書が残されています。

建築様式は、茅葺き寄棟造りで、茅葺の周囲には瓦がある四方蓋作りです。これは江戸時代の民家の様式を表しています。舞台の間口6.5間、奥行4.5間、回り舞台、スッポンなどの機構があります。かつてはこのような舞台が小豆島のいたるところにあり、盛んに農村歌舞伎が行われました。

昔は、石臼を利用して牛に引かせて舞台を回していました。花道は、上演の際臨時に架設されることになっています。見物席は、南北23.94メートル、東西23.33メートルのゆるやかな斜面を利用して石積で仕切られています。また、特別の屋根付きの桟敷もあります。

衣裳蔵には衣裳460点、かつら、大道具、小道具などが収められています。また江戸時代以降の歌舞伎台本類720点や、かつての振付師(指導者)の記録類などが多数保存されています。

また、春日神社の拝殿には、伊勢参りなどに行った村人が持ち帰った絵馬が奉納されており、中にはかつらや衣裳を奉納したという絵馬もあります。小豆島農村歌舞伎が伝承した経緯である伊勢参りに関する資料も確認できます。

中山地区のみに伝承されるデコ芝居

中山地区のみに奉納されるデコ芝居

中山の舞台(文政6年落書)

文政6年(1823)の雨ごい芝居の落書

基本情報
所在地 小豆島町中山
時代 江戸時代
指定 昭和62年3月3日
見学 外部はいつでも見学可能です。

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