産業について

更新日:2024年03月26日

小豆島町の産業

丸金醤油の醤油蔵に並ぶ木桶の写真

醤油

小豆島は400年の歴史を持つ醤油の日本四大産地の一つです。

今も昔ながらの製法にこだわり、じっくり時間をかけて作られています。

 

「醤の郷(ひしおのさと)」と呼ばれる地域では、醤油醸造会社や佃煮工場が軒を連ね、

明治時代に建てられた醤油工場やもろみ蔵のある通りを歩くことができます。

醤油造りに欠かせない無数の菌で真っ黒になった切妻屋根の連棟や

かすかに漂う醤油の香りなど、小豆島の伝統産業の歴史を感じることができます。

 

また、小豆島の醤油造りをささえてきたものに木桶の文化があります。

天然醸造に欠かせない木桶には、100種類から200種類もの酵母菌や乳酸菌といった

微生物が棲み着き、味わいやうま味を引き出しています。

こうした木桶の伝統や文化を守ることは、和の食文化を後世につないでいくことでもあります。

桶作りから手掛ける蔵もあるなど、多くの蔵人が本物の味づくりに真摯に取り組んでいます。

 

木桶をアップにして微生物がついている様子の写真
おさらに小豆島の醤油を注いだ写真

そうめん

小豆島でそうめんが作られ始めたのは今から約400年前。

 

小豆島池田村の島民が大和の三輪(奈良県)に立ち寄った際に、

そうめんの製造技術を学び、小豆島に持ち帰ったのが始まりといわれています。

 

小豆島の手延べそうめんは、雨が少なく温暖な気候や瀬戸内海の塩をはじめ、

そうめん作りに最適な気候風土であることなどから、日本三大そうめんの一つとなりました。

 

島ならではの特徴は、麺を伸ばす際に、小豆島の特産品であるごま油を使っていることで、

これにより、他の地域のものとは違った風味が生まれます。

木の桶にはいったおそうめんとだしと薬味の写真
工場の中でそうめんを乾かしている写真

佃煮

戦後、原材料不足が深刻となっていた醤油業界が醤油を活かして始めたのが、

佃煮の製造です。

 

最初はいもづるを使ったものから始まり、瀬戸内の海苔や小魚など、

素材にこだわった製品が製造されています。

 

自然そのままの味わい豊かに、熟練の職人が丁寧に煮上げます。

佃煮の職人さんが窯に入った材料を煮ている写真
棚田のおにぎりと佃煮3種類の写真

特産物

小豆島は、日本三大渓谷美に数えられる寒霞渓をはじめ海と山の美しい自然に恵まれています。

 

温暖少雨の瀬戸内海式気候を生かし、様々な農作物が生産されています。

特に生産が盛んな作物として、国内で収穫量1位のオリーブを筆頭に、みかん・すもも・いちごや生食用・ワイン用のぶどうを特産物としています。

その他

船の上で二人の漁師が底引き網を引き揚げている写真

漁業の風景

瀬戸内海は、起伏の多い海底地形や複雑な潮流、温暖な気候などにより、水産物の種類が多い恵まれた漁業環境です。小豆島町でも多種の魚介類を獲ることができ、また昔から海苔養殖も盛んです。

秋の中山千枚田の棚田の稲刈り前の黄金色の稲の写真

農業の風景

「日本の棚田百選」に選定されている中山千枚田。大小約700枚の田が折り重なり、標高150メートルから250メートルにかけて曲線美を描いています。名水百選にも選ばれている「湯船の水」でおいしいお米が育っています。

ハウスの中で夜間にLEDの光を浴びて育つ電照菊の写真

夜に菊畑を照らし、開花を調整する栽培方法で育てられる電照菊

緑の葉に囲まれた木になっているすももの写真

甘酸っぱく、みずみずしいすもも

ワイン用のぶどうが実っています

ワイン用のぶどうが実っています