石彫作品について

更新日:2020年03月13日

 1968年、夏-小豆島町(旧内海町)は、若い作家たちの石に取り組む熱い創作意欲に燃えたちました。
 太陽の下、風や海に囲まれ、体力の限り大きな石にぶつける40人の作家たちのエネルギーは、この「日本青年彫刻家シンポジウム」を、それ以後の日本の石彫活動の原点と言わしむるものでありました。
 その後も、作家たちはひきもきらずに島を訪れては作品を生み続け、1991年には、町政施行40周年を記念して、「'91小豆島国際石彫シンポジウム」を開催し、島の石を使った石彫の歴史を、新たに一つ加えました。
 町の広場や公園、公共施設、街道筋に設置された作品は100個を超え、いずれも豊かな島の風景の中に溶け込み、かつ強い自己主張をして、観る人の心をとらえてやみません。
 石彫作品のある、町中が美術館の小豆島町を、じっくりお楽しみください。

子どもたちが遊ぶ広場に置かれた長方形の巨大な石彫の写真

題名:STEIN 2onMEDITATATION

瞑想のための石

作者:カール・プラントル(オーストリア)

 1959年、オーストリアのサンクト・マルガレーテンの採石場を会場に、世界で初めての石彫シンポジウムを開催したカール・プラントルさん。
 1991年、小豆島国際石彫シンポジウムで、すでに70歳近い高齢でありながら連日朝早くから石に取り組み、完成した作品が小豆島・福田にあります。

石彫の場所が示された小豆島全域の地図