石彫作品について
1968年、夏-小豆島町(旧内海町)は、若い作家たちの石に取り組む熱い創作意欲に燃えたちました。
太陽の下、風や海に囲まれ、体力の限り大きな石にぶつける40人の作家たちのエネルギーは、この「日本青年彫刻家シンポジウム」を、それ以後の日本の石彫活動の原点と言わしむるものでありました。
その後も、作家たちはひきもきらずに島を訪れては作品を生み続け、1991年には、町政施行40周年を記念して、「'91小豆島国際石彫シンポジウム」を開催し、島の石を使った石彫の歴史を、新たに一つ加えました。
町の広場や公園、公共施設、街道筋に設置された作品は100個を超え、いずれも豊かな島の風景の中に溶け込み、かつ強い自己主張をして、観る人の心をとらえてやみません。
石彫作品のある、町中が美術館の小豆島町を、じっくりお楽しみください。

題名:STEIN 2onMEDITATATION
瞑想のための石
作者:カール・プラントル(オーストリア)
1959年、オーストリアのサンクト・マルガレーテンの採石場を会場に、世界で初めての石彫シンポジウムを開催したカール・プラントルさん。
1991年、小豆島国際石彫シンポジウムで、すでに70歳近い高齢でありながら連日朝早くから石に取り組み、完成した作品が小豆島・福田にあります。

更新日:2020年03月13日