池田の桟敷【国指定重要有形民俗文化財】

池田の桟敷

本桟敷は、秋祭りの見物のために利用される野天桟敷です。高さは18メートル、全体の長さは80メートルにわたり、急傾斜を利用して石垣を築き、数段の平地を形作っています。最上段まで上ると高さに驚きます。かつては老松が桟敷や馬場にありました。

築造時期は不明ですが、江戸時代の亀山八幡宮の祭礼を描いた文化9年(1812)の奉納絵額には、太鼓台や現在失われたハリバタ(小船の競漕)、奉納相撲等と合わせて、現在のように桟敷に小屋を建て見物している人々が描かれています。

桟敷には使用権が割り当てられ、かつては氏子の村の有力者が占有しており、祭礼時に親類を集めて、そこから見物することが誇りであったといいます。安政期の図面には村名と屋号が記載され、大庄屋や年寄の家も見えます。現在、使用権は亀山八幡宮が管理しています。

現在は10月16日の祭礼が主ですが、かつては大きな舞台があり歌舞伎が上演されたこともありました。このように祭礼等に人々が集う広場であることが評価され、昭和45年(1970)の大阪万博のメイン会場である「お祭り広場」のモチーフにもなりました。

【関連文化財】亀山八幡宮奉納絵額

池田の桟敷(遠望)

池田の桟敷(遠望)

亀山八幡宮の秋祭り

亀山八幡宮の秋祭り

桟敷と舞台

池田の桟敷と、かつてあった農村歌舞伎舞台

基本情報
所在地 小豆島町池田
時代 江戸時代
指定 昭和51年8月23日
見学 いつでも見学可能です。

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更新日:2020年03月13日