性的マイノリティ(LGBTQ)の偏見・差別をなくしましょう
LGBT理解増進法
2023年6月にLGBT理解増進法(性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律)が施行され、2年が経過しました。
この法律は、性的マイノリティの方々が、性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関して国民の理解が進んでいないことによって生きづらさを感じていることなどから、性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進を図ることを目的に制定されたものです。
しかし、性的マイノリティ(性的少数者)については、全人口の3~10%いると言われており、差別や偏見に苦しんでいる人々がいるのが現状です。
LGBTとは、性のありかたが少数派の人々のうち、「レズビアン」・「ゲイ」・「バイセクシュアル」・「トランスジェンダー」の4つの頭文字をあわせた言葉です。
また、「クエスチョニング」の頭文字を加えたLGBTQや、他にも様々なセクシャリティがあるという意味で「+(プラス)」を加えたLGBTQ+という表現があります。そうした性のありかたが少数派の人々を広く表す総称として、性的少数者(セクシュアルマイノリティ)と呼ぶこともあります。
性は、主に4つの要素の組み合わせによって、形づくられています。この各要素は「男性」と「女性」のように明確に分けられるものではないため、この組み合わせは無限に存在します。
- からだの性:身体的特徴から分けられる生物学的な性別のこと
- こころの性(性自認):自分自身が認識している性別のこと
- 好きになる性(性的指向):どの性別が恋愛対象になるかということ
- 性表現:言葉遣いや服装など見た目から連想される性別のこと
LGBT理解増進法は、憲法を前提とした理念法であり、差別を禁止する規定を設けているわけではないので、行動を制限したり、また、特定の何か新しい権利を与えたりするようなものではありません。
性のあり方は人それぞれ異なります。価値観や考え方の広がりを持って、さまざまな性のあり方が存在することを当たり前のこととし、それに対応できる社会を築いていくことが必要です。
私たちは、誰もが自分らしく生きる権利をもっています。全ての人が性に関係なく自分らしく生きていける社会をつくるために、自分にできることを考えてみましょう。
更新日:2025年06月05日