小豆島町こまめ掲示板-2021年9月1日
認知症サポーター&こまめ隊の仲間が増えました。
小豆島町職員を対象に令和3年8月2日・3日の2日間、認知症サポーター養成講座・こまめ隊養成塾を開催し、新たに49名の認知症サポーター・こまめ隊が誕生しました。
講座の始めはアイスブレイクから。

トリックアート
この絵には『老婆』と『若い女性』、2つの顔が隠れています。
始めはどちらか一方しか見えなかったものが、頭を柔らかくする事で両方とも見えるようになります。
『認知症』についても、いろんな見え方ができるように講座の始めには毎回、トリックアートでアイスブレイクをしています。
認知症の症状を知ろう。

私たちが思っているより視界が狭いです。
認知症の症状には、
- 自分の体験したことを忘れる
- 物事の理解や判断に時間がかかる
- 注意の分散ができにくくなる
等があります。
その他にも、視野が狭くなるという症状もあり、手作りメガネを使って視野が狭くなる体験をします。
認知症の症状を知ることは、認知症を正しく理解する第一歩です。
ユマニチュード~優しい認知症ケア~を体験しよう。
ユマニチュード(Humanitude)は、フランス生まれの認知症ケアで、フランス語で“人間らしさを取り戻す”という意味です。『見る』『話す』『触れる』『立つ』の4つの柱からなり、人と人との関係性に着目したケア技術です。本町では、『立つ』を『待つ』に代用し、より実践しやすいものにしています。
講座を通して、ユマニチュードを体験します。まずは、悪い接し方を体験し、その後で正しい接し方を体験します。それぞれを体験することで“気持ち”にどのような変化があるか自分自身で感じてもらいます。
『見る』
正面から同じ目線の高さで長く見つめる。笑顔も忘れないようにしましょう。「私はここにいますよ」「あなたをちゃんと見ていますよ」としっかりと伝えましょう。
上から見下ろされると、とても怖いです。

視界にしっかりと入り、同じ目線になることで、相手の姿が認識でき、ほっとします。

ちょっとした工夫で会話が楽しくなります
『話す』
優しく歌うように、ポジティブな言葉で話しかけ続ける。
『待つ』
相手の反応を待つ。ゆっくりと考える時間を作ってあげましょう。
最後は、触れ合いながら、お互いに『いつも、ありがとう』と言い合いっこします。
『触れる』
手のひら全体でゆっくり包み込むように。自分の手が上からではなく下から触れるようにしましょう。
触れる面が多いほど、安心感があります。
ユマニチュードは決して難しいものではありません。また、認知症の方に限らず、人と接する時の大切なポイントで、自分も相手もお互いを優しい気持ちにさせてくれます。
ユマニチュードの体験を通して、窓口対応や日々の生活に活かすキッカケにつなげています。
寸劇で良い窓口対応を学ぼう。
職員有志による『こまめ劇団』の寸劇を観覧。寸劇を通して、良い窓口対応を学びました。寸劇は、毎回大好評です。
相手のペースに合わせて対応しましょう。
高齢者の事等に関する相談は、『地域包括支援センター』へ。
身近な『支え愛』に気づこう。
手作りDVD『私たちの町の素敵な支え愛』を上映。DVDには、各地区で行われている、見守り・ゴミ出しのお手伝い・サロン活動・百歳体操等の支え愛を写真で紹介しています。
『支え愛って何をすればいいの?』と皆さんが最初にぶつかる壁だと思います。
『何かしないといけない』と思うことはありません。
何げない挨拶、笑顔で声をかける、困った時に誰かに相談する、、、本当にちょっとしたことも『支え愛』です。まずは、身近な『支え愛』に気づくことから始めてみてください。きっと、たくさんの『支え愛』があります。
これからも『支え愛の輪』が広がりますように。
今日から認知症サポーター&こまめ隊
『認知症サポーター』も『こまめ隊』も何か特別なことをしないといけないというわけではありません。
認知症を正しく理解したり、身近に感じたり、ちょっとした支え愛に気づいたり、できる活動から実践してみたりと本当に気軽なものです。また、支えるだけでなく、支えられることも大切にしています。

令和3年8月2日受講者
令和3年8月3日受講者
写真撮影時のみマスクを外しています。
この記事に関するお問い合わせ先
高齢者福祉課
〒761-4492
香川県小豆郡小豆島町片城甲44番地95
電話番号:0879-82-7006
ファックス番号:0879-82-1120
更新日:2021年09月01日